非表示

島みかん農法で作る伊予柑を救え!伝統を守る田中さんの想い

PR

瀬戸内海の最高の立地で作られるみかん島(中島)の伊予柑をご存知でしょうか?

かつて日本一の価格で扱われた中島の伊予柑。その時代を作った高齢の農家さんから園地を引き継いだ田中さんは、慣行農法から独自のメソッド『島みかん農法』に切り替えて新たな園地作りに着手しています。

当時日本一の価格を付けられたという伊予柑にはもちろん理由があります。

過去に日本一の価格が付けられた理由

瀬戸内海のど真ん中に位置するみかん島(中島)。

ここでしかできない絶好の環境があります。

理由①:南向きの急傾斜の果樹園

中島が日本一のみかん島としての地位を確立した1960~70年頃に切り拓かれた中島最高峰の大里山(おおりやま)

その山頂付近の斜面にあるみかん畑(通称・大里)は、南に開けて朝から夕方まで太陽の光がさんさんと降り注ぎます。

日光で温められて日中は暖かく、夜には一気に気温が下がります。この寒暖差が伊予柑が美味しくなる秘訣です。

理由②:3つの太陽と土と潮風

立地的に太陽、土、風、共にこの上ない条件。

3つの太陽

直射日光・海からの照り返し・石垣の照り返しがあり、光合成を高まることで葉がたっぷりと栄養を作り、伊予柑の実に甘味が蓄えられます。

花崗岩でできた土壌

島のみかん畑の多くが花崗岩からなる土壌。

花崗岩土壌は水はけが良く、余分な栄養を含まないため、実の成長と成熟のコントロールがしやすい特徴があります。

成熟期には適度なストレスをかける(養分や水を減らす)ことで伊予柑は美味しくなりますが、その加減が自在にできるのが花崗岩土壌の魅力なのです。

穏やかな潮風

中島に吹く風は、瀬戸内の海の上を通過する過程でわずかに海水を含み、植物が必要とするカルシウムやマグネシウムなど微量のミネラルを運んでくれます。

また、冬になると風が強まり、海からの塩分で木は適度なストレスにさらされます。これによって、さらに伊予柑が美味しく仕上がることになります。

理由③:こだわりの【島みかん農法】

上記のみかん作りに最適な自然環境に加え、田中さんらが実践しているのは、島ならではの農法。

それは、海の恵みと山の恵みを両方とも利用して、環境に配慮した形でより自然に柑橘のポテンシャルを引き出す農法です。

春に山で採れるタケノコや野草などの山菜類、海で採れる魚や海藻、それらを砂糖に漬けてエキスを抽出して発酵させ、水で薄めて木に散布。

収穫前には木の様子を見ながら、海水を薄めて散布することも。

海水には多種のミネラルが含まれますが、同様に自然の産物には様々な栄養素があります。

それらを発酵により木が吸収しやすい状態にして投与することで、みかんの味に甘さだけではないコクや深みが生まれます。

田中さんらは肥料と植物ホルモンの観点から柑橘類の植物生理を勉強し、島で手に入る天然資材を主軸にして、耕作放棄地で弱った木を作り直していくことを目標にこの新農法に取り組んでいます。

園地の持続性を重視しているため、木の状態によっては窒素などの単肥を施用することもあり、その意味では慣行農法と有機農法の融合ともいえる農法です。

手間暇かけた伊予柑

2日間にわたり田中さんの日々の畑作業を見学させて頂きました。

日の当たり具合、実のなり具合、木のコンディション全てをトータル的に見て1本1本の木をケアしていきます。

島みかん農法って本当に大変なんです。除草剤は使わないから夏場は草刈りが主な仕事になりますし、できるだけ農薬を使いたくないので病害虫は手作業で取り除きます。

油断するとあっという間に木が枯れてしまうので、気が抜けません。

しかも、みかん栽培の脅威は病害虫だけではないんです。中島ではイノシシ被害も甚大!

イノシシは不思議なほど美味しいものを狙って食べます。大切に育てた柑橘が収穫間際になって美味しくなったところを狙われるのが常。

みかん農家は日々、その対策にも追われます。

慣れない筆者からすると、本当に気の折れそうな作業を毎日丁寧にこなされています。

こういう努力があって美味しい伊予柑が出来上がるのです。

恵まれた環境と独自の農法で作られた伊予柑が絶品

島みかん農法は、原則的に農薬不使用(オーガニック)だから見栄えは多少悪いけど味や安全性は本物です。(当たり前ですが、よくある訳ありとは全く違いますので笑)

特に中島で作られた伊予柑は実もぷりっぷり♪

程よいシャキシャキ感とみずみずしくてさっぱりとした程よい酸味が絶品なんです。

是非一度「島みかん農法」の伊予柑を食べてみて下さい。

島みかん農法だから、安心して皮まで使える

島みかん農法の伊予柑の食べ方をご紹介!

まずはそのまま丸ごと食べて

まずは皮をむいて、そのままの伊予柑のおいしさを堪能してください。

1つ1つの粒がしっかりしていて、コクのある甘酸っぱい果汁がじゅわ~っと味わえます♪

冷凍伊予柑やスムージーも抜群

冷凍した伊予柑は一味変わります!

冷凍伊予柑をそのまま一口♪サクっとした食感のアイスでと~っても美味しいです。

冷凍伊予柑をそのままスムージーにして食べてもOK♪そのままだとシャーベットのような食感も味わえて何度も楽しめます!

干してドライフルーツにしても絶品

オーブンや日干しでドライフルーツを作るのも楽しみの一つ♪

そのまま食べる感覚と違い、味が凝縮するので濃い伊予柑の甘酸っぱさを堪能できます。

ピールやジャムにして皮まで食べてみて

伊予柑のピールは本当美味しいんですよ!まずはそのままピールにしてお試しを!

この時期バレンタイン向けにチョコピールもオススメ!

みかん島の存続危機

ここまで島や伊予柑の魅力を紹介してきました。

しかし…

今、果樹園が象徴するように、中島が存続の危機に立たされているんです。

前園主は85歳までご夫婦でこの園地を管理されていました。面積は8反(80アール)あり、みかん園としてはそうとう大規模です。

こんな急こう配な場所で、標高の高い山に1つ1つ石段を引き、みかんの育てやすい畑を作る。

傾斜地の畑は柑橘の味が良くなりやすい反面、土砂崩れが起こりやすく、過去50年の間には大小様々な災害に見舞われました。

また、台風が引き起こした大規模な塩害でほとんどの木が枯れてしまったこともあります。

そのたびに石を積み直し、木を植え直し、不屈の精神で今まで果樹園として守られてきました。

その農家さんもいよいよ体力の限界を感じていた2018年、西日本豪雨によって畑に上る農道が流され通行不能に。

半年に渡って作業停止をよぎなくされた結果、畑は荒れ始め、ついに果樹園としての幕を下ろすこととなってしまいました。

農家さんの畑に懸ける想い

この園地に何度となく手伝いに上がったことがあった田中さんは、農家さんから大里の畑を諦めたという話を聞き、自分が引き継ごうと決断。

その決意の裏にはこんなやり取りがありました。

田中さん
田中さん
失礼ですが、その歳でなぜ苗を植えるんですか? その実が採れる頃まで仕事を続けていられる保証はないのに…
前園主
前園主
苗を植えておけば、誰かがあとをやってくれるかもしれん。

という話があったそうです。

その言葉をずっと忘れられずにいた田中さんは、荒れていく畑を見て「誰もやらないなら自分たちの手で!」という想いに駆られたのです。

筆者も取材に行った際に、田中さんからこんな話をお伺いできました。

田中さん
田中さん
正直、効率を考えると耕作を諦めるべき畑なのかもしれません。美味しいみかんが採れるといっても、こんな山奥の傾斜地。集落近くの平地と比べれば労力は3倍必要です。だからといって、採れたみかんが3倍の値段で売れることはありませんからね(苦笑)。でも、ここを開拓した人から引き継がれる想いを考えると、ここで途絶えていいのだろうかという気がしてしまって…

現在、中島でも一番山奥にあるこの果樹園は田中さんにとって、中島が繁栄した時代の象徴でもあります。

災害や高齢化でどんどん耕作地が減り、いくつもの“かつて畑だった土地”が自然に飲み込まれていく。

そんななかでこの果樹園は守るべきもののような気がしてならないのだと田中さんは言います。

しかし、課題は山積みです。

みかん島(中島)の現状

60年前は10000人を超える人口を支えていた島ですが、今現在2300人と減少。

その中でも65歳以上の方の割合が60%と高齢化が進んでおり、人手不足の問題が深刻となっているのです。

本当は美味しい柑橘をもっと作って、より多くの人にみかん島『中島』を知ってもらいたい!

そんな一心で作っているのですが、どうしても労力が追い付かず、収穫したい実も放置されてしまったり、管理しきれず荒れてしまう畑があるのが事実。。。

問題を解決するには経済的な確立が必須

愛媛県はみかんで有名ですが、実はまだまだ安く買いたたかれてしまう現状でもあります。

ジュースなど加工品に使われるみかんは1キロ10円…

なんていう事もざらに起きてしまっているのです。

もちろんそんな事をしてしまっては、島の経済が回るわけがありませんし、島に住んで働きたい!と思う人も増えません。

前述したように、日々の手間の掛け方が違います。

こんなに手間ひまをかけて作られた伊予柑が10円だなんて本当に口が裂けても言えません。

皆さんにこの伊予柑の本当の価値を知って食べて頂けたら嬉しいです。

追伸

想いのこもった果樹園とみかんを一緒に守ってくれる人、これからこの島のみかんを継承していって欲しい。

そうするためにまずは、みかん島の伊予柑を正しい価値で売って島の経済を支える事。

50年前の考え方をそのまま引き継ぐのではなく、時代に合わせて環境にも配慮した農法に切り替え、農地を継承していく。それこそが本当の伝承だということを、みかんの味で感じてもらえますように。

サスティナブルな環境を作ることを目標に奮闘しています。

SNSで現地からの情報をお届け

LINEからご注文やお問合せ頂けます♪
旬な先行情報もお届けしてます😊
↓↓↓↓
友だち追加

メールでのお問合せはこちら
↓↓↓↓↓

電話でのお問合せはこちら
↓↓↓↓↓

スマホ用のフローティングバナー

 

こだわりの商品や作り手の想いを伝えたい!
という生産者様を募集中!
↓↓↓↓
お問合せフォームよりお気軽にメッセージ下さい♪

POSTED COMMENT

  1. じんさん より:

    届くのを楽しみにしています。偶然にFBで熱意のこもったページに出会いました。柑橘類の乏しい秋田県の先輩に届けたいと思いました。
    そして私も賞味したいです\(^o^)/

    またね☆

    • todokuyo より:

      コメントありがとうございます!今回、田中さんを取材させて頂き、その想いがお伝えできて大変嬉しく思います。
      私も伊予柑を頂きましたが、そのまま食べて頂くのはもちろん、冷凍にしてサクっとアイスにして食べて頂くのもオススメです♪

  2. 江ノ島 より:

    頑張って下さい、できるだけ応援します

    • トドクヨ より:

      コメントありがとうございます。
      応援ありがとうございます!この良い伊予柑を来年はもっと作ってもらえるように引き続き応援よろしくお願いします。

  3. ももっち より:

    偶然、FBで島みかんの投稿を拝見し、是非食べてみたいと思いました。柑橘類大好き! 豊かな島の恵みが届くのを楽しみにしています。

    • トドクヨ より:

      コメントありがとうございます。
      田中さんの伊予柑は中島の中でも日当たりが良い山の畑で育った伊予柑なので島の恵みを最大限浴びた伊予柑なのでとっても美味しいです!是非楽しみにお待ちください♪

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です